認定医講座
肩の外傷
小川 清久
1
1慶応義塾大学医学部整形外科学教室
pp.1443-1450
発行日 1988年12月25日
Published Date 1988/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907995
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肩関節は複合関節であり,解剖学的関節構造を有する三関節―狭義の肩関節(肩甲上腕関節),肩鎖関節,胸鎖関節―と,機能的に関節と同じ働きをする滑動機構―第二肩関節,肩甲胸郭関節,烏口鎖骨結合など―の協同運動によって,人体中最大の可動域を有する.主な機能は,外界への働きかけをする‘手’を目的の場所に到達させ保持することである.従って外傷時における治療では,可動域の確保と安定性を最優先する必要がある.
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