Japanese
English
シンポジウム 関節スポーツ外傷の診断と治療―最近の進歩
肩関節のスポーツ外傷
Diagnosis and Treatment of Sporting Injuries of the Shoulder
米田 稔
1
Minoru Yoneda
1
1大阪厚生年金病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka Kosei-Nenkin Hospital
キーワード:
肩
,
shoulder
,
スポーツ外傷
,
sports injury
,
MR画像
,
MRI
,
CT関節造影
,
CT arthrography
,
関節鏡視下手術
,
arthroscopic surgery
Keyword:
肩
,
shoulder
,
スポーツ外傷
,
sports injury
,
MR画像
,
MRI
,
CT関節造影
,
CT arthrography
,
関節鏡視下手術
,
arthroscopic surgery
pp.29-43
発行日 1994年1月25日
Published Date 1994/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901277
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抄録:肩スポーツ外傷の患者を治療する上で最も重要なことは,できるだけ早く正確な診断をつけ確実でかつ早期復帰が可能な治療法を選択することである.ある肢位の強制や直達外傷の後では外傷性肩峰下滑液包炎,腱板損傷,大結節部骨傷,肩鎖関節障害を考えるが,同時に肩関節内の損傷も念頭に置かなければならない.局麻剤テストは肩峰下腔,肩鎖関節への注入が信頼される.MRIはスクリーニングとして最も有効な画像診断であり,腱板断裂,骨挫傷,関節内外の血腫,水腫が鮮明に描出される.関節内の構造を克明に捉えるにはCT関節造影が最も有効である.再構成による斜矢状面像やMR関節造影は今後期待される.新しい治療法である鏡視下Bankart修復術,上方関節唇修復術,肩峰下除圧術については適応を中心に解説した.スポーツ活動性の高い若年者では初回前方脱臼から反復性への確率が高いため,Bankart病変の1次修復も考慮するべきである.
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