専門分野/この1年の進歩
日本肩関節学会―この1年の進歩
小川 清久
1,2
1慶應義塾大学医学部整形外科
2第26回日本肩関節学会
pp.308-310
発行日 2000年3月25日
Published Date 2000/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902942
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肩関節専門学会として世界で最も古い歴史を有する日本肩関節学会の第26回学術集会は,1999年11月18,19日の両日に埼玉県大宮市のソニックシティで開催された.例年の開催期間より遅れた理由は,8月末に第6回スカンジナビア・日本肩関節学会,10月末に第3回アジア肩関節学会がそれぞれ開催されたためである.国内の学会は勿論のこと,国際的な同一専門学会との期日調整が必要になったことは,それだけ学問分野の輪が広がったことを意味しており喜ばしい限りである.
本年の学術集会の骨格形成にあたっては,極力じっくり討論を行える時間を設けることを方針とした.充分な討論こそが,研究の独善性を抑制するとともに普遍性を付与し,かつ論文の質を高めることを可能にするばかりでなく,さらなる研究への手がかりを得るという学術集会本来の最重要機能を実現する方途と信じているからである.しかし,このために教育研修口演などを著しく制限せざるを得ず,必ずしも肩関節外科専門医ばかりではない来場者には御迷惑であったかもしれない.
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