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Rinsho Seikei Geka Volume 23, Issue 11 （November 1988）

臨床整形外科 23巻11号（1988年11月発行）

Japanese English

論述

加熱処理フィブリン接着剤（TISSEEL^®）の多施設臨床試験 Multicenter Study of Heat-treated Fibrin Sealant 島津晃 ¹ , 石井清一 ² , 桜井実 ³ , 室田景久 ⁴ , 寺山和雄 ⁵ , 三浦隆行 ⁶ , 松井宣夫 ⁷ , 荻原義郎 ⁸ , 井村慎一 ⁹ , 榊田喜三郎 ¹⁰ , 増原建二 ¹¹ , 小野啓郎 ¹² , 廣畑和志 ¹³ , 生田義和 ¹⁴ , 杉岡洋一 ¹⁵ Akira Shimazu ¹ ¹大阪市立大学医学部整形外科学教室 ²札幌医科大学 ³東北大学 ⁴東京慈恵会医科大学 ⁵信州大学 ⁶名古屋大学 ⁷名古屋市立大学 ⁸三重大学 ⁹福井医科大学 ¹⁰京都府立医科大学 ¹¹奈良県立医科大学 ¹²大阪大学 ¹³神戸大学 ¹⁴広島大学 ¹⁵九州大学 ¹Department of Orthopedic Surgery, Osaka City University Medical School キーワード：フィブリン接着剤 , fibrin sealant , 骨軟骨片の固定 , fixation of osteochondral fragments , 骨充填 , bone packing , 末梢神経接合 , gluing of peripheral nerve , 微小血管吻合術の縫合補助 , sealing of sutures in microvascular anastomoses Keyword: フィブリン接着剤 , fibrin sealant , 骨軟骨片の固定 , fixation of osteochondral fragments , 骨充填 , bone packing , 末梢神経接合 , gluing of peripheral nerve , 微小血管吻合術の縫合補助 , sealing of sutures in microvascular anastomoses pp.1276-1284

発行日 1988年11月25日 Published Date 1988/11/25

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907970

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Abstract 文献概要
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　抄録：1）全国15施設にて，51例の整形外科手術において，主に骨組織（30例），神経（10例），血管（8例）を対象に加熱処理フィブリン接着剤を適用したところ，その成績（有効以上）は接着効果がそれぞれ52.6％，100％，62.5％，止血効果が骨組織で100％，血管で75.0％，更に，充填効果（主に骨充填）が80.0％と良好な結果を得た．

　2）本剤適用部位の機能的所見を適用後6カ月間観察したところ，骨組織に対する骨癒合は「良好」8例，「不良」1例，骨の「転位の有無」では「無」が5例，「有」はゼロ，神経機能回復では3ヵ月目で「早い」2例，「同じ」3例，「遅い」ゼロであり，血行状態も適用直後に「不良」が1例認めたが，その後の観察ではほぼ良好な成績であった．