増大号特集 整形外科 外来・当直 エマージェンシーマニュアル
外傷編
足の外傷
踵骨骨折/[COLUMN]踵骨骨折の見逃しに注意
諸橋 達
1
Itaru MOROHASHI
1
1順天堂大学医学部附属静岡病院整形外科
pp.583-587
発行日 2021年5月25日
Published Date 2021/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408202022
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
踵骨骨折を疑う事前情報
疼痛部位・変形:足関節周囲(特に外果の周囲)に疼痛を生じ歩行困難となることが多い.外果下端やや遠位の踵骨外側壁に膨隆を認め,外果の輪郭が不明瞭になる.また,足底に出血斑が現れる.
受傷機転:若年者では工事現場での転落や自殺企図などの高所からの転落が多いが,骨の脆弱化が始まる50歳以上では段差での踏み外しによる受傷もある.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.