Japanese
English
特集 脊柱管内靱帯骨化の病態と治療(第16回日本脊椎外科研究会より)
腰椎X線で認める脊柱管内小骨陰影の検討
Spinal Canal Ossicles in the Lumbar Roentgenogram
和田 栄二
1
,
松永 隆信
1
,
池田 清
1
,
飯沼 宣樹
1
,
太田 牧雄
1
,
高津 敏郎
1
Eiji Wada
1
1岐阜大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Gifu University School of Medicine
キーワード:
腰部脊柱管小骨陰影
,
lumbar spinal canal ossicle
,
椎間板石灰化
,
catcified intervertebrat disc
,
骨棘
,
osteophyte
Keyword:
腰部脊柱管小骨陰影
,
lumbar spinal canal ossicle
,
椎間板石灰化
,
catcified intervertebrat disc
,
骨棘
,
osteophyte
pp.375-382
発行日 1988年4月25日
Published Date 1988/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907827
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抄録:腰部脊柱管内前方部分の小骨陰影の発生は椎間板変性が主な要因とされているが,椎間板線維輪内変性部位に発生したものA群,脱出した変性髄核や,その周囲の線維化組織に発生したものB群,椎間板の膨隆に伴って異常可動性や椎間板線維輪や後縦靱帯付着部,椎体自体への負荷により発生したものC群,黄色靱帯骨化,椎間関節周囲の骨棘などを含む腰部脊柱管の後方小骨陰影はD群と分類し検討した.A,B,C群は対照群やD群より約10歳高齢で発生高位別にはA群は上位腰椎に比較的多く,B群は全体的に少なかったが14に比較的多く,C群は下位腰椎に最多であった.D群はL2 L3に多かったが明確な区分や読影が困難であった.
臨床的に下肢痛症状に関してB,C群の平均点で有意の低下を認めた他は特に各群とも差は認めなかった.
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