Japanese
English
臨床経験
Ring apophysisの解離2例
Lumbar Disc Herniation Associated With Displaced Ring Apophysis in Adolescent Children: Report of Two Cases
上野 起功
1
,
今原 敏博
1
,
加藤 明
1
,
西村 淳喜
1
,
森本 興市
1
Kiyoshi Ueno
1
1済生会松阪病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Saiseikai Matsusaka Hospital
キーワード:
リングアポフィージス
,
ring apophysis
,
椎間板ヘルニア
,
disc herniation
,
若年
,
adolescent children
Keyword:
リングアポフィージス
,
ring apophysis
,
椎間板ヘルニア
,
disc herniation
,
若年
,
adolescent children
pp.1093-1096
発行日 1987年9月25日
Published Date 1987/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907697
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:若年性腰椎椎間板ヘルニアは,種々の点で成人のそれとは異なることが従来指摘されてきたが,そのひとつにring apophysisの解離が存在する.本症はEpstein,森らの報告に始まる比較的稀な疾患であるが,我々は15歳と13歳の男子における2例を経験した.前者はレ線上,本症が疑われ両側骨形成的椎弓切除術を施行し,後者は単純レ線・断層写真にては明瞭でなくCTにてかろうじて疑われ両側Love変法が施行された.若年性腰椎椎間板ヘルニアにおける本症の発生率は,内外の報告を総合すると約10%であるが15歳以下の症例に限るとその割合は飛躍的に上昇する.Bickは17歳頃にring apophysisが椎体と癒合し始めると述べているが,それ以前の年齢,とくに15歳以下の腰椎椎間板ヘルニアではringapophysisの解離をつねに念頭において対処すべきと思われた.
Copyright © 1987, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.