Japanese
English
論述
環状骨端(Ring apophysis)の離解を伴う腰椎椎間板ヘルニア
Lumbar Disc Herniation Associated with the Separation of Ring Apophysis
山崎 泰弘
1,2
,
白土 修
3
Yasuhiro Yamazaki
1,2
1苫小牧市立病院整形外科
2函館中央病院整形外科
3北海道大学医学部付属病院リハビリテーション部
1Department of Orthopaedic Surgery, Tomakomai Municipal Hospital
キーワード:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
the separation of ring apophysis
,
環状骨端の離解
Keyword:
lumbar disc herniation
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
the separation of ring apophysis
,
環状骨端の離解
pp.571-579
発行日 1999年5月25日
Published Date 1999/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902701
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:環状骨端の離解を伴う腰椎椎間板ヘルニアは,外傷を契機として発症し,若年者に頻度が高いといわれている.しかし,本症の病態および適切な手術法に関しては未だ議論も多く,必ずしも一致した見解は得られていない.以上を明らかにすることを目的に,著者らが経験した8例について臨床的・X線学的検討を行った.発症に外傷の関与が考えられたものは2例であった.著明なtension signを有するものが多く,罹患レベルはL5/Sが最多であった.Takataによる離解骨片の分類では,Type Ⅰ,Ⅱは若年者に多く,青壮年者ではⅢが多かった.7例に後方からの手術を施行し,そのうち2例では脊椎後側方固定術を併用した.手術治療においては,神経根の除圧が主眼であり,病態から考えてヘルニア摘出術が基本である.しかし,症例によっては離解骨片が神経症状の発現に関与しているものもあり,その際には骨片摘出も必要となる.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.