Japanese
English
臨床経験
肘関節炎症状を惹起したOsteoid osteomaの1例
A Case of Osteoid Osteoma Induced Arthritis of the Elbow Joint
趙 南日
1
,
前田 昌穂
1
,
高岩 均
1
,
立石 博臣
1
Nannichi Chow
1
1兵庫医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Hyogo College of Medicine
キーワード:
類骨骨腫
,
osteoid osteoma
,
肘関節
,
elbow joint
,
リンパ濾胞性滑膜炎
,
lymphofollicular synovitis
Keyword:
類骨骨腫
,
osteoid osteoma
,
肘関節
,
elbow joint
,
リンパ濾胞性滑膜炎
,
lymphofollicular synovitis
pp.767-770
発行日 1987年6月25日
Published Date 1987/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907649
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抄録:上腕骨遠位端に発生したOsteoid osteomaが肘関節炎を惹起した症例を経験したので報告する.症例は15歳男子中学生で,主訴は右肘関節の腫脹と疼痛であった.現病歴:昭和59年7月頃より右肘関節の腫脹と疼痛があり,昭和60年1月7日当科を受診,単純X線像では右上腕骨遠位端外側に直径7mmの骨透亮像がみられた.昭和60年3月28日病巣部を周囲の骨硬化した部位を含めて"en bloc"に切除し関節炎症状の消失をみた.病理診断はOsteoid osteomaであり,肘関節滑膜ではリンパ濾胞形成が認められた.
考察:関節炎症状の発生原因は,血管圧の変化による交感神経への刺激及び疼痛による長期間のmuscle contractureが関与していると推測した.
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