Japanese
English
臨床経験
関節炎様症状を呈した踵骨のOsteoid osteomaの2例
Two Cases of Osteoid Osteoma in Calcaneus
面川 庄平
1
,
高倉 義典
1
,
三井 宜夫
1
,
宮内 義純
1
,
鶴薗 雅史
1
,
増原 建二
1
,
上野 裕三
2
,
立松 昌隆
2
Shohei Omokawa
1
1奈良県立医科大学整形外科学教室
2国立奈良病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Nara Medical University
キーワード:
腫瘍
,
tumor
,
類骨腫
,
osteoid osteoma
,
踵骨
,
calcaneus
,
関節炎
,
arthritis
Keyword:
腫瘍
,
tumor
,
類骨腫
,
osteoid osteoma
,
踵骨
,
calcaneus
,
関節炎
,
arthritis
pp.209-214
発行日 1988年2月25日
Published Date 1988/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907788
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:発生部位としてまれである踵骨のosteoid osteomaの2例を経験した.その臨床症状は足関節周辺の腫脹,運動時痛などの関節炎症状を呈し,そのうえ捻挫を契機として発症したため診断に難渋した.また,発症早期に単純X線像でnidusは描出されなかった.足根骨のような短骨に発生した場合,早期に単純X線像のみで腫瘍を発見することは困難であり,頻回の撮影や多方向からの撮影,あるいは断層撮影が必要である.関節の近傍に発生したosteoid osteomaが関節内に波及していないにもかかわらず,関節に滑膜炎を惹起する機序についても考察した.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.