Japanese
English
臨床経験
2歳児の大腿骨近位部に発生したosteoid osteomaの1例
A Case of Osteoid Osteoma of the Femoral Neck in 2 Years Old Boy
瀧森 護
1
,
土谷 一晃
1
,
米倉 徹
1
,
新井 克佳
1
,
茂手木 三男
1
,
亀田 典章
2
Mamoru Takimori
1
1東邦大学医学部整形外科学教室
2東邦大学第一病理学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Toho University School of Medicine
キーワード:
類骨骨種
,
osteoid osteoma
,
大腿骨頸部
,
femoral neck
,
小児
,
child
Keyword:
類骨骨種
,
osteoid osteoma
,
大腿骨頸部
,
femoral neck
,
小児
,
child
pp.721-723
発行日 1992年6月25日
Published Date 1992/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900876
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抄録:股関節周辺に発生したosteoid osteomaは関節痛を主症状として発症することから,関節炎として治療され診断が遅れることが指摘されている.また,小児では訴えが曖味で他の股関節疾患と誤診される危険がある.さらに,股関節炎を併発したosteoid osteomaは二次的に大腿骨頸部や骨頭に変形を生じることが知られており,早期治療と経過観察が重要とされている.
われわれの症例は,2歳児の大腿骨近位部に発生したosteoid steomaで,跛行を主訴として来院し,X線検査にて大腿骨転子間部に骨硬化像を認め,さらに頸部横径の軽度増大と股関節裂隙の拡大を伴っていた.本症に対して外科的切除を行い,良好な結果が得られたが,なお長期にわたる注意深い経過観察が必要と考えている.
![](/cover/first?img=mf.1408900876.png)
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