Japanese
English
臨床経験
RAに合併した恥骨骨折
Pubic Bone Fracture in Rheumatoid Patients
松原 伸明
1
,
竹吉 恵一
1
,
綿谷 和男
1
,
居村 茂明
1
Nobuaki Matsubara
1
1国立加古川病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, National Kakogawa Hospital
キーワード:
慢性関節リウマチ
,
RA
,
骨盤不安定
,
pelvic instability
,
シンチグラム
,
scintigram
Keyword:
慢性関節リウマチ
,
RA
,
骨盤不安定
,
pelvic instability
,
シンチグラム
,
scintigram
pp.333-336
発行日 1987年3月25日
Published Date 1987/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907583
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抄録:今回我々は,RAに合併した恥骨部骨折を5例に経験し,このうち2例は恥骨部に骨折を認めた後進行性に破壊が進み,再び元の骨盤形態に復することがなかった.恥骨部骨折は,年齢54〜61歳,平均58歳,罹病期間は3〜23年平均14.6年である.骨盤特に恥骨部の骨折については,RAに伴う骨粗鬆症いわゆるinsufficiency fractureと呼ばれる状態,筋群の拮抗作用,あるいは骨折部に働く圧迫力などがその理由とされて来た.
我々は,さらにRA炎症や筋力低下のために起こる骨盤輪の弾性低下にも大きな原因があると考え,症例を呈示して論じたい.
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