Japanese
English
シンポジウム 日本における新しい人工膝関節の開発
Hi-Tech Knee Ⅱの開発
Development of the Hi-Tech Knee Ⅱ for Japanese Knee
土田 豊実
1
,
守屋 秀繁
1
,
鈴木 昌彦
1
,
李 泰鉱
1
,
金山 竜沢
1
,
太田 秀幸
1
,
金 泰成
1
,
増田 公男
1
,
玉井 浩
1
,
山中 一
1
,
渡辺 英一郎
1
,
蔵本 孝一
1
Toyomitsu Tsuchida
1
1千葉大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Chiba University
キーワード:
TKA
,
人工膝関節置換術
,
RA
,
慢性関節リウマチ
,
OA
,
変形性膝関節症
Keyword:
TKA
,
人工膝関節置換術
,
RA
,
慢性関節リウマチ
,
OA
,
変形性膝関節症
pp.127-134
発行日 1999年2月25日
Published Date 1999/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902631
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要旨:当教室ではTKAにおいては可能な限りセメントレスタイプを原則として採用しており,𦙾骨側のセメントレス固定は十分な骨誘導が可能であれば有用と考えている.われわれは1985年より独自に人工膝関節の開発に着手した.セメントレス骨新生型で,さらにPCL温存表面置換型である.関節可動域を増加させるために腿骨部品金属部分で後方に5度の傾斜をもたせた.ハイテクニーⅡにおいて最も特徴とするものは,腿骨コンポーネントにおけるアンカースクリューとステムボルトである.ピッチが異なるために別々の進み方を示し,最終的に𦙾骨コンポーネントを𦙾骨と強固に固着できるようにする方法である.ハイテクニーⅡでは,大腿骨コンポーネントの設置を正確にするためにIntramedullary rodシステムを採用している.人工膝関節置換術を行う場合,大腿骨インナーロッドの設置位置は大腿骨コンポーネントの取りつけ位置および回旋位置決定において重要な因子となりうる.人工膝関節ハイテクニーⅡを開発し,臨床応用を4年にわたって行っているが,今後より良い人工膝関節の開発を継続していく予定である.
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