Japanese
English
シンポジウム 骨悪性線維性組織球腫
骨原発性線維性組織球腫の臨床病理
Clinicopathological Study of Malignant Fibrous Histiocytoma of Bone
古屋 光太郎
1
,
磯辺 靖
1
,
川口 智義
2
,
網野 勝久
2
,
松本 誠一
2
,
真鍋 淳
2
Kohtaro Furuya
1
1東京医科歯科大学医学部整形外科学教室
2癌研究会附属病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tokyo Medical and Dental University, School of Medicine
キーワード:
骨原発悪性線維性組織球腫
,
malignant fibrous histiocytoma of bone
,
臨床病理
,
clinical pathology
Keyword:
骨原発悪性線維性組織球腫
,
malignant fibrous histiocytoma of bone
,
臨床病理
,
clinical pathology
pp.285-293
発行日 1987年3月25日
Published Date 1987/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907572
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抄録:骨MFHの臨床病理学的特徴を把握するため病理組織学的に確診された34症例につきX線学的,病理組織学的検索を行い,併せて予後を左右する因子につき検討を加えた.
1)性別は男24例,女10例で男性に多く受診年齢は12歳より72歳で平均45.6歳であった.
2)大腿骨遠位,脛骨近位骨幹端部に好発するが骨幹部,骨端,扁平骨どこにも発生する.
3)X線学的に溶骨性で骨皮質も侵蝕性に破壊され,軟部に腫瘍陰影を形成する.骨膜反応を欠くことが多い.
4)多形性に富んだ組織球性細胞と紡錘形の線維芽細胞様細胞が混在し,storiform patternがいずれかの部位に認められる.
5)組織亜型と予後は相関しなかったが組織自体の悪性度とは関連性が認められた.
6)32例の5年生存率(Kaplan-Meier法)は71%であったが5年以後も下降する.初回手術の適否が予後に大きな影響を及ぼすものと考える.
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