Japanese
English
臨床経験
結核性重度亀背変形に対する腓骨支柱骨移植と内固定術の経験
Fibular Strut Graft and Anterior Instrumentation for Severe Tuberculous Kyphosis
熊野 潔
1
,
宮下 裕芳
1
,
石田 哲也
1
,
侭田 敏且
1
,
大石 陽介
1
,
三上 凱久
2
Kiyoshi Kumano
1
1関東労災病院整形外科
2虎の門病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kanto-Rosai Hospital
キーワード:
結核性亀背
,
tuberculous kyphosis
,
腓骨支柱骨移植
,
fibular strut graft
,
感染
,
infection
,
スロット・チルケ・インストラメンテーション
,
Slot-Zielke instrumentation
,
ヘイロー・ペルビス装置
,
halo-pelvis apparatus
Keyword:
結核性亀背
,
tuberculous kyphosis
,
腓骨支柱骨移植
,
fibular strut graft
,
感染
,
infection
,
スロット・チルケ・インストラメンテーション
,
Slot-Zielke instrumentation
,
ヘイロー・ペルビス装置
,
halo-pelvis apparatus
pp.1287-1291
発行日 1986年11月25日
Published Date 1986/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907516
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抄録:2例の結核性重度亀背変形の治療経験の報告である.症例1は35歳男性,腰背部痛を主訴.Cobb角100度の陳旧性脊椎カリエスで,Halo-pelvis装置を装着後に左前方進入法によって腓骨支柱骨移植と肋骨骨移植を行い術後もHalo-pelvis装置で固定した.術後7年の現在Cobb角73度に矯正され疼痛は軽減した.症例2は44歳男性,左結核性距踵関節炎を合併した活動性カリエス.亀背はCobb角110度であった.左前方進入法にて病巣郭清と腓骨支柱骨移植と腸骨骨移植を行い,更にSlot-Zielke Instrumentationを行った.術後は,外固定を用いず2ヵ月間の臥床の後起立歩行を開始.術後1年半の現在,再発の徴候もなくCobb角98度に矯正されている.4cm〜11cm長の腓骨を用いたが骨癒合は良好であり支柱骨として適している.症例2では,感染創の中に金属内固定具を用いたが,強固な固定力が得られて早期の離床と骨癒合が得られ良好な結果であった.
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