Japanese
English
臨床経験
結核性脊椎炎に対するinstrumentationの術後成績
Clinical Results of Instrumentation for Spinal Tuberculosis
河村 光廣
1,3
,
井澤 一隆
1
,
岩名 大樹
1
,
鍋島 隆治
1
,
米延 策雄
2
Mitsuhiro Kawamura
1,3
1国立療養所刀根山病院整形外科
2国立大阪南病院
3現:大阪警察病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Toneyama National Hospital
キーワード:
spine
,
脊椎
,
Varigrip system
,
バリグリップシステム
,
infection
,
感染症
Keyword:
spine
,
脊椎
,
Varigrip system
,
バリグリップシステム
,
infection
,
感染症
pp.1213-1218
発行日 2002年10月25日
Published Date 2002/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903660
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抄録:当科では結核性脊椎炎に対し多椎間の病巣掻爬前方固定術を行った症例で,骨粗鬆または後弯変形が強い例に対しVarigrip systemを用いた後方固定を併用している.今回術後成績を多椎間固定で前方固定術のみ行った症例と比較し,その意義と問題点を検討した.対象は1990年6月から2001年1月までに前方固定術を行った症例のうち,15例(前方固定のみの症例7例:A群,Varigrip system併用8例:V群)である.術直後から観察時までの後弯角の平均矯正損失はA群14.7°,V群12.4°で,骨癒合はA群で平均14.1カ月,V群で平均12.2カ月を要した.平均臥床期間はA群18.1週,V群11.6週であり,固定範囲別では2椎間以上の固定でV群の方が期間が短く,早期離床に有用と考えた.しかし骨質が悪く強度が不十分な場合,移植骨や椎弓の骨折が生じており,これをカバーする支持力には限界がある.
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