Japanese
English
臨床経験
大腿骨頭無腐性壊死症に続発した大腿骨頸部骨折の2例
2 Cases of Secondary Femoral Neck Fracture Following Aseptic Necrosis of Femoral Heads
長谷川 功
1
,
増田 武志
1
,
松野 丈夫
1
,
菅野 大己
1
,
山口 秀夫
1
Isao Hasegawa
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Hokkaido University
キーワード:
大腿骨頸部骨折
,
femoral neck fracture
,
大腿骨頭無腐性壊死
,
aseptic necrosis of femoral heads
,
病因論
,
pathogenesis
Keyword:
大腿骨頸部骨折
,
femoral neck fracture
,
大腿骨頭無腐性壊死
,
aseptic necrosis of femoral heads
,
病因論
,
pathogenesis
pp.1171-1175
発行日 1986年10月25日
Published Date 1986/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907500
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抄録:大腿骨頭無腐性壊死に続発した大腿骨頸部骨折の2例を報告した.2例ともに軽微な外力で骨折していた.また,壊死範囲は骨頭全体に及んでおり,その殆んどの部が無反応性の骨壊死で,壊死骨梁がそのまま残存していた.境界部は骨頭頸部移行部に位置しており,この部に壊死骨梁の吸収像が認められた.以上の臨床的,組織学的特徴より本骨折の発生機序を以下の如く推論した.大腿骨頭無腐性壊死において,壊死範囲が広く境界部が骨頭頸部移行部に位置すると,この部に修復反応としての壊死骨梁の吸収がおこり抵抗減弱部が出現する.この部は応力の集中する部であり,日常動作での微小骨折の積み重ねから,やがて頸部骨折をおこすに至る.
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