Japanese
English
論述
アイソエラスティック(Isoelastic)人工股関節
Isoelastic Total Hip Prosthesis
小林 郁雄
1
,
篁 進
1
,
柏木 大治
2
,
松下 積
2
,
伊熊 貢秀
2
Ikuo Kobayashi
1
1北兵庫内科整形外科センター
2明和病院
1North Hyogo Medical and Orthopedic Center
キーワード:
等弾性人工関節
,
isoelastic total hip prosthesis
,
セメントレス
,
cementless
,
振動計測
,
vibration measurement
,
周波数解析
,
frequency spectral analysis
Keyword:
等弾性人工関節
,
isoelastic total hip prosthesis
,
セメントレス
,
cementless
,
振動計測
,
vibration measurement
,
周波数解析
,
frequency spectral analysis
pp.1078-1090
発行日 1986年10月25日
Published Date 1986/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907489
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抄録:アイソエラスティック人工股関節置換24関節およびアイソセファリック人工骨頭置換12関節の計35例,36関節について,X線学的に短期成績を調査した,また,合成樹脂製ステムについて,振動の周波数解析法によりその動力学的性質を調べた.
ステムのlooseningが人工関節の3関節に認められたが,その程度は僅かであった.ソケットのlooseningは1関節に術後早期に認められたが,これは技術的未熟によるものであった.ステムおよびソケットの周辺に骨の新生が認められ,時間の経過とともに人工関節が定着する所見が認められた.動力学的試験では,アイソエラスティック・ステムと大腿骨の上部は互いによく似た力学的性質を示した.これに反して,Muller型金属ステムにセメントを使用した場合には,骨に大きな負荷が加わることが分かった.アイソエラスティック人工股関節は,"ゆるみ"や破壊の起こりにくい人工関節である.
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