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特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)
脊髄空洞症におけるDelayed CTMの意義
Delayed CTM of Syringomyelia
辺見 達彦
1
,
井形 高明
1
,
正木 国弘
1
Tatsuhiko Henmi
1
1徳島大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Tokushima University
キーワード:
delayed CTM
,
syringomyelia
,
transmedullary penetrance
Keyword:
delayed CTM
,
syringomyelia
,
transmedullary penetrance
pp.407-413
発行日 1986年4月25日
Published Date 1986/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907394
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抄録:脊髄空洞症16例および脊髄空洞犬16頭,正常犬4頭を対象としdelayed CTMの空洞像と有用性ならびに空洞像描出メカニズムにつき検討した.Delayed CTMは臨床的にはmetrizamideによるmyelographyの直後,6時間後および24時間後,実験的にはカオリン注入後1週より12ヵ月目の2から18時間後に,それぞれ撮影した.臨床例では空洞像は中心型(10例),傍中心型(8例),左右複数型(3例),横断型(5例)に大別でき,同一症例でレベルにより2種の像を示す症例(5例)もあった.空洞像の出現はmyelography直後3例,6時間後10例,24時間後3例であったが,その殆んどがCT値の経時的変動を示し,実験犬でも空洞像描出ならびにmetrizamideの脊髄通過を示すCT値の変動が認められ,髄液一脊髄関門破綻による空洞像描出が示唆された.
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