特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)
脊椎・脊髄外科診断学の進歩
原田 征行
1
1弘前大学医学部整形外科学教室
pp.326
発行日 1986年4月25日
Published Date 1986/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907376
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近年の脊椎外科の進歩は目を見張るものがある.手術手技の改善,spinal implantの開発などで手術成績は飛躍的に向上した.しかし我々脊椎外科に携わる者が心にとどめおかなければならないことは,手術の前の正確な診断であろう.1つは脊椎・脊髄病変のレベル診断であり,もう1つは横断面での病変部の占める位置の決定であり,更に脊髄病変部が非可逆性か,可逆性であるかの診断も必要である.
そのどれもが手術を正確に安全に行い,その成績向上に欠かせない診断であるが必ずしも満足すべきものではない.近年多くの診断方法があるが,患者の負担が最も少なく,的確な診断法が望まれている.この中で最近の進歩の著しい,CTを始めとした画像診断,脊髄誘発電位を今回の研究会のテーマとして取り上げた.この方面での会員の関心は深く,1次募集では130題余の申し込みを頂いたが,会期,会場の都合もあり30数題については2次募集を辞退して頂いた.このことに対しては大変申し訳なく,失礼致したことをこの誌面を借りてお詫び申し上げる次第である.結局2次募集に出題して頂いた100題について2日間に亘り発表,討論して頂いた.
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