視座
先天股脱の予防・検診,雑感
坂口 亮
1
1心身障害児総合医療養育センター
pp.215
発行日 1986年3月25日
Published Date 1986/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907354
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先頃(昭和60.9.14),第2回先天股脱予防研究会が篠原寛休幹事のお世話で開催された.先天股脱の診断基準が主題となり,寄せられたアンケート回答の結果の報告や討論と,さらにまた「乳幼児のX線診断の際の放射線被曝について」と題する館野之男部長(放射線医学総合研究所,臨床研究部)の特別講演も,今日の問題に対する専門的見地からの解答として時宜を得て有益であった.
乳児検診における診断基準はいつもながら統一見解には致らなかつた.X線計測は客観的な診断基準になりうるか?篠原報告によると,必ずしもそうは行かないらしい.パラメーターとする角度の計測が,慣れた人同士でも5°位も違うことがあるという.
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