Japanese
English
論述
骨肉腫に対するadjuvant chemotherapyの効果判定について
The Evaluation of Adjuvant Chemotherapy for Osteosarcoma
井須 和男
1
,
石井 清一
1
,
佐々木 鉄人
1
,
八木 知徳
1
,
伊藤 佐智子
,
後藤 守
,
山脇 慎也
,
姥山 勇二
Kazuo ISU
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Hokkaido University
キーワード:
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
補助的化学療法
,
adjuvant chemotherapy
,
統計学的分析
,
statistical analysis
Keyword:
骨肉腫
,
osteosarcoma
,
補助的化学療法
,
adjuvant chemotherapy
,
統計学的分析
,
statistical analysis
pp.119-125
発行日 1981年2月25日
Published Date 1981/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906280
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はじめに
近年の骨肉腫治療の中心は,根治手術と同時に肺転移発見前より行うadjuvant chemotherapyである.Adriamycin(ADM)またはhigh-dose methotrexate(HDMTX)などによる単剤あるいは多剤併用療法の有効性は多数報告されている3,4,8,10,13,15).しかし,ある観察時点で生存率に差があつても,それが単なる延命効果なのか,または最終的な治癒率も上昇しているのかを知ることはできない.まだ長期観察例の少ない現在,この点の検討は困難である.我々は骨肉腫の生存率曲線に数学的モデル(対数正規分布)をあてはめ,短期の観察データから生存率の推移を予測し,adjuvant chemotherapyによる延命効果と治癒の関係を検討した.
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