Japanese
English
臨床経験
種子骨嵌入を伴う第1足指IP関節背側脱臼の1例
One Case of Dorsal Dislocation of the Interphalangeal Joint of the Great Toe with Interposition of Sesamoid Bone
大井 憲二
1
,
浅井 浩
1
,
金 郁喆
1
,
松井 英司
1
Kenji Ohi
1
1近江八幡市民病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Ohmihachiman City Hospital
キーワード:
種子骨
,
sesamoid bone
,
背側脱臼
,
dorsal dislocation
,
第1足指IP関節
,
interphalangeal joint of the great toe
,
嵌入
,
interposition
Keyword:
種子骨
,
sesamoid bone
,
背側脱臼
,
dorsal dislocation
,
第1足指IP関節
,
interphalangeal joint of the great toe
,
嵌入
,
interposition
pp.899-902
発行日 1985年7月25日
Published Date 1985/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907236
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抄録:種子骨嵌入を伴う第1足指IP関節背側脱臼はきわめて稀なものであるが,最近,我々は本疾患の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
症例は42歳男性.フェンスをとびこえて着地した際,左第1足指を強く背屈されその直後より疼痛と変形を生じ近医を受診,左第1足指IP関節背側脱臼,種子骨嵌入と診断された.徒手整復術を反復施行されたが,種子骨の整復不能のため,昭和58年9月27日当科を紹介された.X線写真の所見より左第1足指IP関節種子骨嵌入と診断し手術を行った.内側側正中切開にて進入し関節腔を展開すると種子骨が嵌入しているのが確認された.Volar plateの中枢側は完全に切断され末梢側も高度に挫滅されていた.種子骨を摘出しvolar plateを修復した.経過は良好であり,術後11カ月の現在,疼痛や腫脹なくスポーツも可能である.
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