Japanese
English
臨床経験
神経内Ganglionによると思われる肩棘下筋麻痺の1例
Infraspinatus Muscle Paralysis by a Suspected Intraneural Ganglion; A Case Report
臼井 康雄
1
,
原田 義昭
1
,
水野 耕作
1
,
広畑 和志
1
Yasuo Usui
1
1神戸大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery Kobe University, School of Medicine
キーワード:
ガングリオン
,
ganglion
,
神経内ガングリオン
,
intraneural ganglion
,
肩甲上神経
,
suprascapular nerve
,
棘下筋
,
infraspinatus muscle
Keyword:
ガングリオン
,
ganglion
,
神経内ガングリオン
,
intraneural ganglion
,
肩甲上神経
,
suprascapular nerve
,
棘下筋
,
infraspinatus muscle
pp.887-891
発行日 1985年7月25日
Published Date 1985/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907234
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抄録:肩甲上神経麻痺と棘下筋単独の萎縮の原因がganglionによるものと診断された症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
症例 33歳,男性.職業:釘打ち工.主訴:右肩甲部痛および肩甲部筋萎縮.現病歴:昭和55年夏頃より,しばしば右肩甲部に激痛を感じていた.右棘下筋の萎縮が著明であるため本院を受診した.筋電図所見:棘上筋には異常はなく,棘下筋にのみdenervationの所見がみられた.肩甲上神経棘下筋枝の不全麻痺と診断して昭和58年7月手術を施行した.手術所見:手術により,肩甲骨spinoglenoid notchにganglionをみい出した.この嚢胞により肩甲上神経が圧迫されて棘下筋萎縮を生じたものと思われた.嚢胞摘出後の経過は良好である.
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