Japanese
English
臨床経験
左肘部尺骨神経内ガングリオンの1例
A Case Report of Intraneural Ganglion of the Left Ulnar Nerve at the Elbow
嘉森 雅俊
1
,
梅沢 健司
1
,
杉浦 昌
1
,
斉藤 好道
1
,
石黒 直樹
1
,
清水 卓也
1
,
小竹 伴照
2
Masatoshi Kamori
1
1新城市民病院整形外科
2市立岡崎病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Shinshiro Municipal Hospital
キーワード:
神経内ガングリオン
,
intraneural ganglion
,
尺骨神経
,
ulnar nerve
Keyword:
神経内ガングリオン
,
intraneural ganglion
,
尺骨神経
,
ulnar nerve
pp.1337-1339
発行日 1985年11月25日
Published Date 1985/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907300
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抄録:著者らは,65歳男性の左肘部に発生した,比較的まれとされる,尺骨神経内ガングリオンを経験し,手術的に治療をしたのでここに報告する.患者は,左環・小指のしびれ,鷲手変形などの尺骨神経麻痺症状にて来院した.手術時所見で,左尺骨神経内,外にゼリー状の内容物を含む,嚢腫様腫瘤が存在し尺骨神経内ガングリオンと診断した.腫瘤は,肘関節と茎状部分にて交通していた.神経内ガングリオンは,神経内より発生したと言う説と,神経外より侵入したという説が,唱えられているが,本症例に関しては,肘関節との交通がみられたことなどより,神経外より発生したものが,神経内に侵入したと考えたい.
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