Japanese
English
臨床経験
右凸側彎をきたした左12肋骨類骨骨種の1例
An Osteoid Osteoma of the Left 12th Rib Inducing Right Curved Scoliosis
木城 利光
1
,
花岡 英弥
1
,
崎原 宏
1
Toshimitsu Kishiro
1
1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio Gijuku University
キーワード:
類骨骨腫
,
osteoid osteoma
,
肋骨
,
rib
,
側彎
,
scoliosis
,
未脱灰標本
,
undecalcified Specimen
Keyword:
類骨骨腫
,
osteoid osteoma
,
肋骨
,
rib
,
側彎
,
scoliosis
,
未脱灰標本
,
undecalcified Specimen
pp.305-307
発行日 1985年3月25日
Published Date 1985/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907149
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抄録 症例:56歳,女性.主訴:左側腹部及び左背部痛,現病歴:昭和54年ごろから主訴が出現し,昭和55年当院受診する.現症:左側腹部及び左背部に疼痛を訴え,同部に圧痛を認める.発赤,熱感はない.右凸の軽い側彎を呈する.神経学的異常は認めない.X線所見:第6胸椎から第3腰椎にかけ,右凸20°(Cobb法)の側彎を呈する.左第12肋骨に類骨骨腫を思わせる陰影を認める.結果:精査の上類骨骨腫との診断のもとに左第12肋骨を"en bloc"に切除し,疼痛の消失,及び術後3年において若干の側彎の改善を得た.また病巣部の未脱灰標本を作製し,類骨形成を確認できた.結語:左第12肋骨に発生した類骨骨腫の1例を経験したのでここに報告する.
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