Japanese
English
論述
脂肪肉腫68例の治療成績
Liposarcoma: A Study of Sixty-eight Cases
石井 清一
1
,
松野 誠夫
1
,
山脇 慎也
1
Seiich Ishii
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Hokkaido University School of Medicine
キーワード:
脂肪肉腫
,
liposarcoma
,
広範切除術
,
wide rescction
,
予後
,
prognosis
Keyword:
脂肪肉腫
,
liposarcoma
,
広範切除術
,
wide rescction
,
予後
,
prognosis
pp.216-222
発行日 1984年3月25日
Published Date 1984/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906908
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緒言
脂肪肉腫は最も発現頻度の高い軟部悪性腫瘍の一つである.一般の医療機関で行われている治療の多くは安易な部分切除術や摘出術である.そのために局所再発をくり返し,やがては遠隔転移をきたして死亡する例も多いものと思われる.したがって,術前に臨床的情報を最大限に集め,広範切除術に加えて計画的な化学療法や放射線治療を行えば,治療成績を更に上げられる可能性を残している.このような集学的治療の確立を目ざして,厚生省がん研究助成金による軟部悪性腫瘍の治療研究班が作られてから2年を経過した.本報告の目的は,この研究班で扱った68例の脂肪肉腫の治療成績を分析して,本腫瘍に対する治療体系の改善点を見出そうとしたものである.
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