Japanese
English
論述
滑膜肉腫の治療成績
Clinical Results of Synovial Sarcoma
広田 茂明
1
,
内田 淳正
2
,
上田 孝文
2
,
小野 啓郎
2
,
青木 康彰
3
,
濱田 秀樹
4
Shigeaki Hirota
1
1阪南中央病院整形外科
2大阪大学整形外科
3大阪府立成人病センター
4大阪府立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hannan Chuo Hospital
キーワード:
滑膜肉腫
,
synovial sarcoma
,
広範切除術
,
wide resection
,
予後因子
,
prognostic factors
Keyword:
滑膜肉腫
,
synovial sarcoma
,
広範切除術
,
wide resection
,
予後因子
,
prognostic factors
pp.1173-1178
発行日 1988年10月25日
Published Date 1988/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907954
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抄録:滑膜肉腫25症例の治療成績を検討した.症例は13〜84歳平均33.4歳で,好発部位は下肢近位で13例が発生した.追跡期間は3〜134カ月平均33カ月である.予後は生存14例,死亡11例で,5年生存率は47%である.予後不良因子は,腫瘍径が5cm以上と大きいこと,初回手術術式が単純切除術であること,局所再発したことであった.補助療法については化学療法及び放射線療法単独の効果は明らかにできなかったが,広範切除術と化学療法の併用によって治療成績を向上できることが分かった.また,滑膜肉腫の診断の一助としてKeratinを用いた酵素抗体法が有用であった.
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