Japanese
English
論述
滑膜肉腫の臨床経過の検討
A Follow-up Study of Synovial Sarcoma
篠原 典夫
1
,
増田 祥男
2
,
中馬 広一
1
,
諫山 哲郎
2
Norio Shinohara
1
1国立福岡中央病院整形外科
2九州大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, National Fukuoka Central Hospital
キーワード:
軟部腫瘍
,
soft tissue tumor
,
滑膜肉腫
,
synovial sarcoma
,
手術
,
operation
,
予後
,
prognosis
Keyword:
軟部腫瘍
,
soft tissue tumor
,
滑膜肉腫
,
synovial sarcoma
,
手術
,
operation
,
予後
,
prognosis
pp.131-137
発行日 1984年2月25日
Published Date 1984/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906894
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軟部肉腫は組織学的に多くの種類に分けられ,それぞれ臨床的な性格も異なっている.数が少ないためか,軟部肉腫として括めて治療法,とくに手術方法が論じられることが無きにしもあらずだが,同じく切除を行うにしても組織型別に,その留意すべき点は異なるものであろう.我々は少数例ながら,それぞれの腫瘍について,自験例の治療経過から,手術の程度,補助療法の必要性などについて検討しつつある.すでにいくつかの腫瘍については報告を行ってきたが,今回は滑膜肉腫について検討し,いくつかの特徴に気づき,それをもとにして治療法について考察を行った.
滑膜肉腫は従来,比較的稀な腫瘍とされていたが,最近の報告では遠城寺5)は軟部肉腫中6位であったとし,Enzingerら7)は過去10年間に345例あり,脂肪肉腫,MFH,横紋筋肉腫についで4位であったと述べており,それほど少なくもないと思える.
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