Japanese
English
臨床経験
著明な四肢麻痺を来たした陳旧性環軸椎脱臼の1治験例
A Case of Old Atlanto-Axial Dislocation Caused Remarkable Quadriplegia
宮田 隆一
1
,
樋口 雅章
1
,
川岸 利光
1
,
本道 洋昭
2
,
杉山 義昭
2
Ryuichi MIYATA
1
1富山県立中央病院整形外科
2富山県立中央病院脳神経外科
1Department of Orthopedic Surgery, Toyama Prefectural Central Hospital
キーワード:
陳旧性環軸椎脱臼
,
old atlanto-axial dislocation
,
haloキャスト
,
halo-cast
,
経口的環軸椎前方固定術
,
transoral atlanto-axial anterior fusion
Keyword:
陳旧性環軸椎脱臼
,
old atlanto-axial dislocation
,
haloキャスト
,
halo-cast
,
経口的環軸椎前方固定術
,
transoral atlanto-axial anterior fusion
pp.1189-1194
発行日 1983年11月25日
Published Date 1983/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906854
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頭蓋頸椎移行部では,個体発生的にも系統発生的にもその発生の複雑性から様々な先天性奇形や移行形が発現する.そして,その後の発育や生後の2次的要因により,その解剖学的特異性から多彩な臨床症状を呈してくる.このため現在なお診断がつかず放置されたり,他の神経疾患と誤診されることも多い.
今回われわれは,約30年にわたる経過で進行性に多彩な臨床症状を呈した陳旧性環軸椎脱臼の症例を経験し,観血的治療にて術後著明な症状の改善が得られたので,その経過の概要などについて若干の文献的考察を加え報告する.
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