Japanese
English
検査法
頸胸部Metrizamide myelography—その検査手技について
Cervical and Thoracic Metrizamide Myelography: with Reference to its Technique
野原 裕
1
,
金田 清志
1
,
樋口 政法
1
,
小熊 忠教
1
,
佐藤 栄修
1
,
藤谷 直樹
1
,
鐙 邦芳
1
Yutaka NOHARA
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Hokkaido University
キーワード:
頸部脊髄造影
,
cervical myelography
,
胸部脊髄造影
,
thoracic myelography
,
C1/2外側穿刺
,
C1/2 lateral puncture
,
Metrizamide
Keyword:
頸部脊髄造影
,
cervical myelography
,
胸部脊髄造影
,
thoracic myelography
,
C1/2外側穿刺
,
C1/2 lateral puncture
,
Metrizamide
pp.803-810
発行日 1982年8月25日
Published Date 1982/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906593
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はじめに
脊椎,脊髄疾患において,術前の正確な診断のためにmyelographyが必要欠くべからざる検査であることは言を待たない.しかし,クモ膜下腔に注入される造影剤は,副作用の観点からその是非をめぐり種々議論されてきた.すなわち,Shapiro14)の述べる理想的造影剤の条件を満たす薬剤の出現が待ち望まれて久しかった.
1972年Norwayで開発されたMetrizamide(Amipaque)は全脊髄腔に使用可能な非イオン性水溶性造影剤であり,理想的造影剤に近いものである12,15).1981年よりわが国でもMetrizamideの市販が開始され入手は容易になった.加えて,従来用いられてきたIophendylate(以下Myodil)は市販中止となったため,Metrizamideは一躍頸胸部myelographyの主役を演ずることとなった.
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.