Japanese
English
臨床経験
環小指間にcleftが存在する先天奇形手について
Three Cases of Congenital Hand Anomalies with Cleft between Ring and Little Finger
加藤 貞利
1
,
石井 清一
1
,
荻野 利彦
1
,
塩野 寛
2
Sadatoshi KATO
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
2札幌医科大学法医学教室
1Department of Orthopedic Surgery, Hokkaido University, School of Medicine
キーワード:
先天性奇形手
,
congenital hand anomaly
Keyword:
先天性奇形手
,
congenital hand anomaly
pp.811-819
発行日 1982年8月25日
Published Date 1982/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906594
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緒言
Swansonが発表した四肢先天奇形の分類法は,2,3の問題点が指摘されてはいるが9,11,12,25),現在最も広く用いられている分類法である.今回,著者らはこのSwanson分類を含む従来の分類法では,いずれの範疇に属するのかまだ分類が確立されていない3例の奇形手を経験した.しかもこの3例はともに環小指間にcleftが存在するという外表奇形が似ているばかりではなく,小指の機能障害の状態や,血管造影所見,皮膚紋理所見でも共通する所見が認められた.この疾患の分類を考える時,これを裂手症とみるか,尺側列形成障害の部分症である小指形成不全とみるかについては,種々の問題がある.著者らは,この3例から得られた各所見を分析し,この疾患の分類上の位置づけについて検討した.
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