Japanese
English
論述
膝蓋下脂肪体の形態学的観察
Morphological Study of Infrapatellar Fat Pad of Human Knee Joint
長谷川 清
1
,
宮坂 芳典
1
Kiyoshi HASEGAWA
1
,
Yoshinori MIYASAKA
1
1東北大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Tohoku University School of Medicine
キーワード:
膝関節
,
knee joint
,
膝蓋下脂肪体
,
infrapatellar fat pad
,
形態学的研究
,
morphological study
Keyword:
膝関節
,
knee joint
,
膝蓋下脂肪体
,
infrapatellar fat pad
,
形態学的研究
,
morphological study
pp.540-550
発行日 1982年6月25日
Published Date 1982/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906556
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緒言
膝関節周辺の脂肪体は3つに区分できる.ひとつは大腿骨前面に位置する脂肪体で膝蓋上包や大腿四頭筋腱の下層にあり,主に膝伸展装置の滑動に寄与する.第2は膝関節後面の脂肪体であり内部に重要な神経,血管を包みこれを保護する.そして第3は膝関節腔内の脂肪体であり主に膝蓋下脂肪体とそれに連続する膝蓋骨周辺の脂肪体より構成され,膝関節腔内の空間を満たす(図1).
この膝蓋下脂肪体は半月板や靱帯などのように膝関節の主要な構成要素ではないため,臨床的にもあまり興味を持たれなかったし,その役割も等閑視されていたようである.
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