視座
情報化社会に思う
東 博彦
1
1埼玉医科大学整形外科
pp.423
発行日 1982年5月25日
Published Date 1982/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906538
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現在はまさに情報過多の時代であり,この傾向は年ごとにますます拍車がかけられている.いつかは情報の渦の中に身を没し,自己の頭で物を考えることができなくなり,創像力を失ったコピー型人間になってしまうような危機感すら覚える.
こういった時代への上手な対応こそ,これからの生活にもっとも重要な課題かも知れない.私どもの身の回りを見ても,整形外科における専門化・細分化が進み,ほんの一昔,二昔前とは比較にならないほど多くの量の情報が飛び交い,その内容も複雑で,多岐多様である.自分なりに処理し,取捨選択してはいるものの,結局はそれに振り回され慌しく日を送り,じっくり考える余裕が失われている今日この頃である.
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