特集 脊椎分離症・辷り症
総括/X線学的検討の部
片岡 治
1
Osamu KATAOKA
1
1国立神戸病院整形外科
pp.300-302
発行日 1982年4月25日
Published Date 1982/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906518
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筆者が座長として担当したセクションは腰椎分離・辷り症のX線学的検討である.この8施設の発表は別表のごとくである.以下,各発表の簡単な紹介と討論の要旨をまとめ,印象をのべる.
Ⅰ-1の江島(以下敬称略)らは,腰椎辷り症を対象とし,腰椎下部形態異常を伴うA型と,分離のみのB型とに大別し,L5辷りは初診時年齢が若年時でA型が多く,L4は初診時年齢が30歳以降で椎間板変性の関与が多いこと,およびJacoby線がL5上1/3を通る型はL5辷りに多く,L4下1/3を通る型はL4辷りに多いこと,などを結論としてのべた.
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