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特集 外科医のための整形外科
腰痛症—診断を中心に
Low back pain:How to make diagnosis
中野 昇
1
Noboru NAKANO
1
1中野整形外科医院
pp.891-894
発行日 1990年7月20日
Published Date 1990/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900143
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腰痛患者が来院すると,患者が訴えている症状と成書に記載されている症状とを比較し,X線写真の変化に比べて,それに似た病名を探して診断をつけがちである.しかし,治療はその原因が何であるにせよ,一般には局所注射,湿布さらに骨盤牽引などがまず行われる.これらの治療法があまり効果なくても,そのまま長期間続けているか,あきらめて整形外科に転医させることが多い.その結果,腰痛の治療は困難であると思っている.何がその原因になっているか考え,適切に対処するならば,腰痛の治療はそれほど困難なものではなく,保存的療法で十分効果をあげることができる.
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