カラーシリーズ 整形外科医のための免疫学・3
悪性腫瘍の血清学的特異性—血液抗原と悪性度
石山 昱夫
1
,
小室 絵里佳
1
,
吉野 槇一
2
1帝京大学医学部法医学教室
2日本医科大学理学診療科
pp.220-223
発行日 1979年3月25日
Published Date 1979/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905867
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癌組織の免疫学は以前からいろいろの研究者によって分析されているけれども,なかなかすっきりとした決定打がないのは衆知のごとくである.
最近hepatomaにおけるα-フェトグロブリンや,CEA抗原などの胎生期由来の抗原が特殊な癌に発生するという所見が得られ,実際の診断にも応用されている.ところで正常の細胞と癌細胞との間に組織抗原的になんらかの差異を求めようという意味で分析したのがDavidsonである.我我はこの方法の重要性を認め,かつDavidsonの方法をさらに改良した.
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