臨床経験
原発性アミロイドーシスの1剖検例
小坂 弘道
1
,
内田 詔爾
1
,
島田 畯介
1
,
吉野 槇一
1
,
青木 幹雄
2
Hiromichi KOSAKA
1
1都立墨東病院リウマチ科
2都立墨東病院病理
pp.176-179
発行日 1978年2月25日
Published Date 1978/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905670
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はじめに
AmyloidosisはRokitansky1)の発表に端を発し,Virchow2)により諸臓器に固くwax様に変性を来たす疾患,すなわちamyloidの沈着を来たす疾患として記載された.しかし未だその発生原因は不明であるが,amyloidの沈着様式およびamyloidそのものの免疫グロブリンの類似性などから膠原病などと同じように異常免疫説が有力になつている.今回著者らは慢性関節リウマチ(RA)様の関節症状と紫斑を呈したprimary amyloidosisを剖検する機会にめぐまれたので,本症例の経過,病理所見および問題点などを文献的考察を加えて述べてみたい.
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