臨床経験
膝関節内側々副靱帯損傷に対するBosworth法の経験
平川 寛
1
,
井上 哲郎
1
,
細田 宏
1
,
原瀬 瑞夫
1
1国立松本病院整形外科
pp.845-847
発行日 1966年11月25日
Published Date 1966/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903833
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膝関節内側々副靱帯損傷は,日常しばしば遭遇する外傷で,新鮮例では保存療法で成功するが,陳旧例では手術療法が必要である.ことに半月板損傷や前十字靱帯損傷を合併したものでは,1917年Hay-Grovesが有茎筋膜弁による修復法を発表し,我々も第6回信州整形外科懇談会でこの経験を報告した.しかし,かかる合併症を伴わない本症の頻度は非常に高く,ともすれば陳旧となつて膝関節の著しい不安定性を残す結果になり易い.我々は最近Kremerの分類で第Ⅲ型に属する症例を2例経験し,その1例にBosworth法による靱帯形成術を行なつたので報告する.
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