論述
慢性関節リウマチの診断と疫学調査
山本 純己
1
,
児玉 俊夫
1
,
古米 幸好
2
Sumiki YAMAMOTO
1
1岡山大学医学部整形外科学教室
2川崎医科大学リハビリテーション科
pp.225-231
発行日 1977年3月25日
Published Date 1977/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905487
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
慢性関節リウマチ(RA)の実態調査は,RA患者のおかれている環境および治療の実態を知るうえに不可欠のものである.さらに,実態調査はRAの治療およびその総合対策の基本となるものである.
RAの実態調査には種々の困難がともなう。たとえば,RAという病名が不確実であるために,over diagnosisまたは診断もれといつた問題があろう.ここでは,最初にRAの疫学的診断の問題点にふれ,ついで私たちの行つた岡山県でのRAの実態調査について述べたい.さらに,わが国および諸外国におけるRAの実態にも言及したい.
Copyright © 1977, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.