論述
強直性脊椎炎による股関節強直に対する人工関節置換術(Charnley)の経験
津布久 雅男
1
Masao TSUBUKU
1
1国立療養所村山病院整形外科
pp.21-27
発行日 1977年1月25日
Published Date 1977/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905458
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はじめに
強直性脊椎炎(Ankylosing Spondylitis,以下A. S.と略す.)で,仙腸関節や脊椎のみならず股関節に強直を来たすと,移動,歩行を中心とする日常生活動作(Activity of Daily Living,以下A. D. L.と略す.)に著しい障害をおこす.われわれはこれら6症例10股関節に人工関節置換術(Charnley低摩擦関節形成術)1)を行い,限られたものではあるが,確実な関節機能の改善,ひいてはA. D. L.の改善を得ている.以下われわれの経験を述べ,考案を加えて報告する.
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