論述
関節リウマチにおける肘関節形成術(皮膚中間挿入膜)後のレ線変化—特に骨吸収像を認めた例について
木村 千仭
1,2
Chihiro KIMURA
1,2
1宮崎医科大学整形外科学教室
2熊本大学医学部
pp.832-839
発行日 1976年9月25日
Published Date 1976/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905402
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関節リウマチ(以下RAと略す)における肘関節形成術は,他の疾患における場合と適応や術後成績に多少の異なりがあるとしても,目的・術式や効果は本質的に同じである.
1973年,第46回日本整形外科学会席上,著者とProf. VainioはRAにおける208肘関節形成術(Herbert法およびHass変法)の成績が意外に良いことを発表したが1,2),これに関連して,皮膚を中間挿入膜としたHass変法による肘関節形成術の術後follow-upを,レ線像変化とくに肘関節の骨吸収を中心として検討したので報告する.
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