特集 腰部脊柱管狭窄の諸問題
第4回脊椎外科研究会印象記—病理・病因の部—主として解剖学的基礎的問題について
竹光 義治
1
,
金田 清志
2
Yoshiharu TAKEMITSU
1
,
Kiyoshi KANEDA
2
1旭川医科大学整形外科学教室
2北海道大学医学部整形外科学教室
pp.768-771
発行日 1976年8月25日
Published Date 1976/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905392
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腰部脊柱管狭窄は独立した疾患ではなく馬尾神経および神経根を圧迫して間歇性跛行を主症状として呈する症候群ないし病態で,多くは多元的複合的変化にもとづいて発生し,起立歩行する人類に特有のもので姿勢と深い関係がある.硬膜を介し馬尾神経と神経根を絞扼するものはこれを取りまく各種の比較的硬い組織,すなわち,脊椎骨,椎間板,関節および靱帯成分であるが,まずこれらについて13題の基礎的問題が論じられた.
内容を大別してみると,成人晒骨標本から実測値をだし,検討をしたものが3題あり,新鮮解剖標本を使用したもの1題,単純レ線写真からの検討3題,myelographyからのもの1題,回転横断撮影によるものが5題,診断についてのもの1題であつた.
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