動き
「第6回日本生物学的精神医学会」印象記
挾間 秀文
1
Hidbumi Hazama
1
1鳥取大学医学部神経精神医学教室
1Department of Neuro-psychiatry, Tottori University School of Medicine
pp.118-119
発行日 1985年1月15日
Published Date 1985/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405203890
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第6回日本生物学的精神医学会は昭和59年3月23日・24日の両日,国立武蔵療養所島薗安雄所長を会長として,東京都の日本都市センターホールにおいて開催された。総会における鳩谷理事長(留任)の報告によると,本会会員は年毎に増加し,本年3月21日現在で689名に達しているとのことであった。また本年度学会では一般演題は104題(うち取下げ1題)におよび,昨年の90題を上回る盛況であった。ただ本学会の入会には限られた理事の推薦を要することもあり,出題機関の8割以上は全国大学精神科教室で,大学精神医学研究会の観を呈していた。
本年の学会では一般演題のほか,会長講演と教育講演3題が行われた。会長講演は「眼とこころ」と題するものであったが,島薗会長とその門下の方達の眼球運動に関する長年にわたる研究成果をまとめて述べられた。とくに分裂病者の眼球運動の行動学的所見を,脳の生理学的,生化学的情報と関連づけられるとともに,個々の文献からは整理のつかないことがらをわかりやすく総括された。
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