カラーシリーズ
関節鏡診断 2
渡辺 正毅
1
1東京逓信病院整形外科
pp.466-469
発行日 1975年6月25日
Published Date 1975/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905189
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膝関節の関節鏡検査法の最も普通な方法は,膝蓋下・外側アプローチにより21号関節鏡の直視鏡を用いる方法である.この検査を安全確実に実施するためには,いくつかの手技のこつがある.それは,刺入点の決め方,套管針穿刺の手技,関節腔内での関節鏡先端の移動法,内・外半月板および前後十字靱帯の観察方法などで,第3〜8図はこれらを説明するスナップである.
このようにして観察できる内腔の対象は,膝関節を逆U字形切開で開き,膝蓋骨を下方に反転した模式図で示すと第1図のごとくで,黒斜線部は死角にはいって見えない部分である.半月板では中・後節境界部の外縁と裏面(脛側面)が観察困難(第2図),十字靱帯では後十字靱帯の下半部が前十字靭帯にかくれて見えない.半月板の上記部位の観察には24号関節鏡を用いる.
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