検査法
関節鏡診断の進歩
渡辺 正毅
1
Masaki WATANABE
1
1東京逓信病院整形外科
pp.67-74
発行日 1971年1月25日
Published Date 1971/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904501
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I.関節鏡診断学の進歩の段階
内視鏡診断の条件としては
1)目的の体腔,管内に挿入することができる
2)内部を見ることができる
3)診断に必要な範囲の観察ができる
4)鏡像の解釈の基準が明らかにされている
5)記録(写真撮影)ができる
6)必要な付属器械(生検パンチなど)を備えている
などがあげられる.しかし,内視鏡の進歩は,大別して2段階に分けることができる.すなわち,まず内部を見ることができることが第1段階であり,これは主としてhard wareに属し,さらに診断に実用できる内視鏡であることが第2段階で,これを達成するためにはsoft wareの占める役割が大きい.第1段階の単に内部が見えるだけの内視鏡の開発は,文字通り第2段階の内視鏡開発のための足がかりである.
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