論述
CP児の外反扁平足変形の治療—Grice-Green手術の経験
安藤 忠
1
,
高松 鶴吉
1
,
佐竹 孝之
1
,
柴田 玄彦
2
Tadashi ANDOH
1
1足立学園整形外科
2福岡大学医学部整形外科学教室
pp.39-47
発行日 1974年1月25日
Published Date 1974/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904937
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はじめに
この論文は,CP外反扁平足に対するGrice-Green6,7)法(以下G-G法)に関してのものであり,ここに含まれる経験は,肢体不自由児施設足立学園で,1965年より1972年までの間に行なわれたものである.
既にその効果の優秀性を認められているG-G法は,Griceが予言したごとくCP児にも応用されるようになり,1958年のBaker & Dodelin1)による17人の患者についての報告を嚆矢とし,1962年Mortens12)(27足),1964年Baker & Hill2)(56足)同じくPollock & Carell14),1965年Hunt9)(5足),1969年Tohen17)(12足),1970年Keats10)(63足),同じくChigot4)(43足)等が諸観点からの意見を述べているが,それ等の成績は概してわれわれを勇気づけるものである.われわれの病院でも,このG-G法はCP外反扁平足の治療に積極的に応用され,過去6年間においては,CP児の下肢手術経験372足のうち53足(14.2%)を占めている.
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