特集 足を診る
ミニレクチャー
外反母趾および足の変形
桃井 康晴
1
Yasuharu Momoi
1
1ももい整形外科
pp.958-959
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101062
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“足の変形”を訴える患者を診る時に,是非知っておきたい疾患を簡単に述べる.
■足趾・前足部
母趾の付け根の関節(MTP関節)が「く」の字に外側に曲がっているのが外反母趾である.成人にみられる外反母趾の多くは靴によって生じるとされているが,後述の開張足・扁平足・内反小趾という変形を伴っていることが多い.診察のポイントは,患者を素足で立たせた状態で観察することである.これにより変形は明らかになる.痛みを伴う時は治療の対象となり,適切な靴と足底板の装用をまず行う.変形がひどく,手術を希望する場合も治療対象となる.10歳以下の外反母趾は,他の疾患に伴うことが多いので専門医へ紹介する
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