論述
Resection Angulation Operationの遠隔成績
小谷 勉
1
,
木下 孟
1
,
市川 宣恭
1
,
広橋 賢次
1
,
長田 明
1
,
前野 岳敏
1
,
神原 俊和
1
,
黒田 晃司
1
,
松田 英樹
1
Tsutomu KOTANI
1
1大阪市立大学医学部整形外科学教室
pp.724-730
発行日 1973年9月25日
Published Date 1973/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904882
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
変形性股関節症をはじめとして股関節結核,化膿性股関節炎,大腿骨頸部骨折,放置されたままの先天性股関節脱臼などの股関節疾患に対する機能再建手術には,古来より種々の術式が考えられてきたが,故Henry Milchが1943年にresection angulation operation(以下R. A. O.と省略)を発表して以来,諸家によりその追試が行われてきた.例えば1949年にはBatchelorが同様の術式を発表しており,さらに1950年にはGrucaが同術式を股関節結核に対して施行している.またCharryは初期のMilchのごとく大腿骨頭ならびに頸部の切除と,骨切り術とのtwo-stageに分けて本術式を行い好成績をおさめている.
われわれの教室でも昭和35年以来,主として変形性股関節症に対して本術式を採用してきたが,現在までにその数は73症例90関節になる.今回,直接検診しえたもののうち術後3年以上経過したもの33症例44関節について日整会案の臨床像評価により検討を加えた.なお,両側手術例の場合には成績の悪い側の股関節の点数を採用した.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.