論述
人工股関節手術の合併症—とくに骨セメントによる血圧下降について
長井 淳
1
,
岡 正典
1
,
伊藤 鉄夫
1
,
渡辺 良
2
,
白井 希明
3
Jun NAGAI
1
1京都大学医学部整形外科学教室
2岐阜市民病院整形外科
3京都大学医学部麻酔科学教室
pp.192-201
発行日 1973年3月25日
Published Date 1973/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408904810
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1970年より京大整形外科において32関節のCharnley型人工関節手術,岐阜市民病院において31関節のWeber-Huggler型人工関節手術を経験した.人工関節置換術は症例を選べば非常に秀れた結果を得ることができるが,一方では従来みられなかつた特殊な合併症が観察されるようになつた.我々の例は,症例数も少なく,術後年数も短いので,統計学的な価値は少ない.しかし,経験した合併症を十分に分析し,同じ合併症を二度と繰り返さないように対策を立てなければならない.今回は我々が経験した合併症を,術中,術後早期,晩期に分けて報告する.
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